ミドルエイジが20代の学生と勉強する意味
先日のブログで、私が50歳にして博士課程を始めるお話をしました。では、一体ミドルエイジが20代、いや、時には10代後半の学生と肩を並べて勉強するとはどういうことなのか、書いてみたいと思います。
私の授業スケジュールは、他の学生と同様なんら変わりはありません。教授が私よりも若く、教授が気をつかって私を特別扱いすることは当然ありえません。しかし、ミドルエイジである私は、この数十年以上つちかった経験を活かし、遅刻することが一度もありません。クラスで一番早く到着することもあり、教授と授業前にカジュアルトークすることも。自分から進んで入学した大学だからか、時間に対して意識が高まっているのが自分でも分かります。
一番心配なのは、体力維持。若い世代は、どれだけ大変なことをしても、一日寝れば体力が回復します。私たちミドルエイジは、疲労がなかなか取れない。大学現役のころは夜中遅くまで起きて勉強したり、飲みに行っていましたが、今では早めに寝ないと下手すると2-3日疲れが取れません。だから、夜遅くなる日が分かっているなら、次の日講義や仕事がない日を作ってから外出するようにしています。
私が唯一自信持てるのは、いかにお金をかけず食事を作るか、でしょう。20年以上の主婦歴があるので、買いだめと作り置きを最大活用しています。
ですが、記憶力。。。これも最大の悩みです。どれだけがんばっても毎日確実に衰えるのは記憶力。なんとか衰えを少しでも最小限に抑えられないかと、私がやっているのは人と話すこととアプリを使ってゲームをすること。こうしてブログを書くことも、記憶力維持には良いみたいです。試験勉強の時は、とにかく反復反復反復です!
いろいろ不安要素もありますが、実は一番幸せに感じるのは、この若い世代の人たちと話すことなんです。音楽を勉強しているからなのか、若い世代だからなのかは分からないのですが、みなさん本当に優しくておもしろいのです。本当に自分の年を忘れて話し込んでしまうこともあるくらい。私が気を付けようと思っているのは、説教しないこと。私の経験の話をすることもありますが、「あくまでもこれは経験であり教訓にはならない」と伝えています。私が経験したことが、若い世代に当てはまることなんてそうめったいにないような気がするんです。でも、話としては楽しく聞いてもらっています。若い人たちから様々な刺激を受け、一緒に笑ったり悩んだりするのが本当に楽しいのです。